0:00SKILL UP SEMINAR

AIへの頼み方が
変わる90分

指示文の上手い下手の話は、今日はしません。

0:01ごあいさつ

はじめまして、yuuと申します

ホテル → 秘書 → イメージコンサルタント → いまはAIで制作と支援の仕事をしています。

ずっと「言葉にならない要望を汲んで、形にする」仕事をしてきました。皆さんの半数と同じ、秘書出身です。

0:03アイスブレイク

まず、チャットで教えてください

AI、いまどれくらい使っていますか?
  • 毎日、相棒みたいに使っている
  • ときどき使う
  • 入れてはあるけれど、あまり触っていない

数字1つでOKです。差し支えなければ、お仕事も一言どうぞ。

0:05当日の進み方

今日の90分

  • 0:00ごあいさつと、いま困っていることごあいさつ
  • 0:10皆さんの回答から始めます解説
  • 0:202通りの頼み方を、その場でデモ
  • 0:28小ワーク:自分のお題で4つ書くワーク
  • 0:33種明かしと、力の入れどころ解説
  • 0:48調べる → 整理する → 資料にするデモ+ワーク
  • 1:04AIへの引き継ぎ書をつくるワーク
  • 1:16気をつけていただきたいこと解説
  • 1:22最後に、実例と質疑ご案内
0:07今日のお土産

今日は、自分専用の1枚を
作って持ち帰ります

AIへの引き継ぎ書1回書けば、次からは貼るだけ
力の入れどころの地図任せるところと、自分でやるところ
実務を1本通した手ざわり調べる→整理する→資料にする
0:08つかみ

今日お渡しするのは、
新しいAIスキルではありません

皆さんがもう持っている技術の、「向け直し」です。

0:09事前アンケート

皆さんの回答から始めます

13事前アンケートの回答者数
100%AIを使った経験がある
4詰まりの声は、ほぼこれに集約
0:11詰まりの正体

詰まっているところが、
見事に重なっていました

皆さんの声実際に起きていること
どう頼めばいいか分からない頼み方の作法ではなく、渡す材料が決まっていない
ありきたりな答えになる足りない部分を、AIが世の中の平均値で埋めている
自分っぽくない文章になる自分の言い回しを一度も渡していない
合っているか不安AIが間違うからではなく、自分の中に合格の条件がない
毎回イチから説明して疲れる1回書いた説明を置いておく場所を持っていない
思ったのと違う答えが出る自分の伝えたいことが、AIが受け取れる言葉になっていない
0:14今日の背骨

THE ONE THING

自分の伝えたいことが、
AIが受け取れる言葉に
なっていない

0:16AIの性質

AIは「察する」が苦手です

だから、失礼なくらい機械的に、分けて渡してちょうどいい。

これは ChatGPT でも Claude でも Gemini でも同じです。どのAIにも効きます。

0:18今日の直し方

直し方は、
「小さく分けて考える」だけ

物事をブロックに分ける。箱に入れる。
それを1つずつ渡す

この後ずっと、これしかやりません。新しい用語は増えません。

0:20体験

同じ仕事を、
2通りの頼み方で

左は「丁寧に」「誠意」という形容詞だけを渡してAIが平均的な文章を返す様子。右は相手・場面・ゴール・言い回しの4枚のカードを渡して、納得できる文章が返ってくる様子。
合言葉は「分ければ、伝わる」。
0:21BEFORE

まず、普段の「ちゃんとした」頼み方で

納期遅延のお詫びメールを書いてください。
相手は長年お付き合いのある取引先です。
丁寧に、でも堅すぎず、
誠意が伝わるようにお願いします。
  • 謝りすぎて、少し卑屈になる
  • 事情の説明がぼんやりしている
  • 締めが一般論で終わる
  • 自分の言い回しではない
  • 書けないところが、黙って削られている
0:23種明かし

「丁寧に」「誠意」は、
解釈の丸投げです

形容詞は、受け取る人によって中身が変わります。
だから 材料 に置き換えます。

相手誰に
場面何が起きたか
ゴールどうなってほしいか
言い回し自分ならどう言うか
0:25AFTER

材料を4つ渡して、もう一度

納期が遅れたお詫びメールを書いてください。
- 相手: 3年お付き合いのあるA社の田中さま。細かい進行報告を好む方
- 場面: 印刷データの最終確認に不備があり、納品が3営業日遅れる
- ゴール: 怒らせないことより「正直に共有してくれる人」と思ってもらう
- 私の言い回し: 「お待たせしてしまいごめんなさい」「正直にお伝えすると」
  • 自分が書いた下書きに近づく
  • 直す量が、はっきり減る
0:27ワーク・5分

自分のお題で、
4つを書いてみてください

相手
場面
ゴール
言い回し
記入例|クライアントへの進捗報告メール
相手週1で定例をしている個人事業主の方。細かい経緯より、結論を先に知りたいタイプ
場面依頼されたSNS投稿5本のうち、1本が素材待ちで未着手
ゴール遅れを責められないことより「状況が見えていて安心」と思ってもらう
私の言い回し「先に結論からお伝えします」「1点だけご相談です」

お題は何でも大丈夫です。手が止まったところが、次の話の入口になります。

0:32種明かし

AIは、優秀だけど
何も知らない新人です

左は引き継ぎ書が空のまま仕事を始めて平均的な成果になる様子。右は引き継ぎ書を持って、自分らしい成果が出る様子。
0:34もう一手

迷ったら、AIに聞き返してもらう

分けて渡せるようになると、AIの側からも 「ここのニュアンスを確認したい」「ここが分からない」 と聞き返してもらえるようになります。

指示の最後に、この1行を足してください。
「渡している内容で不足があれば、先に質問してください」
0:37今日いちばんのお持ち帰り

力の入れどころの地図

左はAIに任せること(たたき台づくり・調べもの・定石を出す)。右は自分が力を入れること(材料の言語化・合格の条件・最終判断)。
0:40使い分け

迷ったときの、見分け方

AIに任せる
  • 調べれば、誰でも書けることか?
  • 下書き・言い換え・並べ替えか?
  • 同じ形を、数だけ作るのか?
自分がやる
  • 自分にしか答えられないことか?
  • 「これでOK」を決めるのは誰か?
  • 送る前の、最終確認か?

迷ったら、右側かどうかで考えます。右側は、渡せません。

0:42実践

調べる → 整理する → 資料にする

調べる・整理する・資料にする、の3工程が矢印でつながっている図。
皆さんに答えていただいた事前アンケートを題材に、この3工程を1本つなげて実演します。
0:43① 調べる

渡すのは「範囲」と「出典」

先に 「どこまで調べたら終わりか」 を決めます。

出典をつけさせると、「不安で全部調べ直す」「出典だけ確認する」 に変わります。

次のテーマについて調べてください。
- 範囲: ◯◯業界の、2024年以降の事例だけ
- 形式: 表(項目 / 内容 / 出典URL)
- 件数: 5件まで
- 分からない項目は空欄にして、推測で埋めないでください
0:48② 整理する

渡すのは「分け方の軸」

同じ材料でも、軸を変えると見え方が変わります。

さっきの表を、次の軸で分け直してください。
- 軸: 「すぐ試せる / 準備が要る」
- 各グループに、見出しを1行つけてください
- どこにも入らないものは「該当なし」としてください
0:52③ 資料にする

たたき台を作らせて、自分が直す

見た目のルール(トンマナ)も、言葉で渡せます。

お使いのプランできること
無料プラン構成・見出し・本文を作るところまで
有料プラン資料ファイルとして書き出せます(スライド・文書)
0:57相対性

同じ「資料を作って」でも、
相手が違えば正解が違う

誰に出すか何が変わるか
経営者・クライアント本人結論が先。1枚に収める。数字の根拠を1行だけ
社内・チーム手順が主役。用語はその現場の言い方に合わせる
はじめての方・お客さま前提の説明から。専門用語には注釈をつける
この「相手ごとに変わるところ」を書き留めておくと、次から何を聞けばいいかが先に決まります。私はクライアントごとに1枚ずつ持っています。——次に作るのは、その自分版です。
0:59ワーク・10分

自分の「AIへの引き継ぎ書」を
作ります

1回書けば、次からは貼るだけ。
一発で希望が通るようにAIを育てていく 道具です。

私の仕事 誰に・何を届けているか(3行)
私の言い回し 思いつかなくて当然です。下の指示文で、AIに見つけてもらいます
合格の条件 「OK」と言える条件を3つ
よく使うお題 いちばん頻繁にAIに頼みたい仕事、ベスト3
1:01書けないときは

自分の言い回しは、
自分では見えません

ふだん送っているメールやチャットを3〜4本そのまま貼って、こう頼みます。

次の文章は、私がふだん書いているものです。
この人の文章の特徴を、箇条書きで5つ挙げてください。
- よく使う言い回し
- 一文の長さの癖
- 敬語の強さ、距離の取り方
推測が入るところは「推測」と書いてください。

(ここに自分の文章を3〜4本貼る)
自分では気づいていない癖が返ってきます。そのまま「私の言い回し」の欄に貼れば完成です。
1:09置き場所

作った1枚は、どこに置くか

お使いのプラン作った1枚の置き場所
無料プランGoogleドキュメントなどに保存して、毎回コピーして貼ります
有料プランプロジェクト機能やメモリに置いておくと、毎回貼らなくてよくなります
その先自分専用AI(GPTs)という世界もあります。今日はご紹介だけ
1:11仕上げ

最初のお題を、もう一度

冒頭のお詫びメールに、いま作った1枚を貼って頼み直してみてください。

1:12正直なところ

気をつけていただきたいこと

やること無料でできる範囲
何を聞くかを設計する無料でできます
アンケートフォームを作る無料でできます(Googleフォーム)
集まった回答を分析する無料でできます
資料のファイルとして書き出すここから先は、有料の道具や別のソフトが要ります
最終判断は、いつも自分の側に残ります。数字・日付・固有名詞は送る前に必ず自分の目で確認を。個人情報の扱いは、ご契約や社内のルールを優先してください。
1:13ここから

ここからは、
AIの話ではありません

ここまでが「AIとどう付き合うか」。
残りの時間は、それをやると自分に何が起きるかの話をします。

今日いちばんお伝えしたいのは、この先です。

1:15なぜ効くのか

書くこと・話すことは、
自分から切り離すこと

分けて渡す言い直す作業が始まる
壁打ちになる何が言いたかったのかを確かめる
自分の癖が見える=自分を客観視する訓練
相手との違いも見える何をどの順で伝えるかの道筋

今日の主役は、AIの操作ではなくこの筋肉です。

1:16やってみます

「なぜ」を3回、返してもらう

セミナー資料を作りたい最初の依頼
クライアントに提案したいからなぜ?
単価を上げたいからなぜ?
時間の切り売りをやめたいなぜ?
最初に頼んだものと、本当に欲しかったものが違っていた——これがその場で見えます。相手が人間だと、ここまで掘らせてもらえません。
1:18研究でも

感情と事実を分けると、
判断の質が上がります

感情に名前をつける気持ちを言葉にすると、扁桃体の反応が下がる
(Lieberman ら, 2007)
自分から距離をとる他人事のように書くと、判断の質が上がる
(Grossmann & Kross, 2014)

個人差があります。ただ「書き出すと落ち着く」の裏づけとして。

1:20ここから個人的な話

頑張ってきたことが、
どうして発揮できないんだろう

ホテル8年
社長秘書
結婚・出産
家庭へ

面接まで行けば通るはずだった人が、書類で落ちる。

1:21お伝えしたいこと

今までのものは、
無駄になりません

発揮する場所が、まだ見つかっていないだけです。

冒頭でお伝えした「もう持っている技術の向け直し」は、この意味です。私の場合は、イメコンのお客さまにAIの使い方をお教えしたことが、いまの仕事の入口になりました。やってきた過去が、ひとつも否定されずに済みました。

AIと掛け合わせても、世界のどこにもない材料は、あなたの中にしかありません。今日つくった1枚は、それを言葉にしておく作業の、いちばん小さな第一歩です。

1:23最後に

AIは、増幅装置です

中心に立つ人からやわらかい波紋が広がり、周囲のさまざまな人へ届いていく図。
できることが増えるというより、届く人が増える——という感覚に近いです。
1:24間口

扱える「困りごとの種類」が、
出会える人を決めます

BEFORE

イメコンだけだった頃

  • 出会えるのは「外見に困っている人」だけ
AFTER

AIを入り口にしてから

  • 業種も立場も関係なく出会える
  • そこでもともと持っていた力を見つけてもらえた

AIの腕で勝っているわけではありません。入り口にして、奥を見てもらえたということです。

1:25順番

売り込まずに、
仕事になった順番

その場で解く説明ではなく、一緒に片づける(無料で)
覚えてもらう雑談で実演をひとつ見せるくらい
タイミングで提案こちらの都合では切り出さない

この順番で、セールスと呼べることは一度もしていません。今日のこの講座も、納品したLPを見た方が繋いでくださって生まれました。

1:26いちばん大事なこと

時短の、その先まで

クライアントの時間を生むところで止めず、時間ができた先で本当は何をしたかったのかまで一緒に行く。

3〜4ヶ月でセミナーの受注/別軸のグループコンサル着手/集客/県外への出展も、あとは人を雇うだけのところまで
だから続く時短だけで終わると、次の依頼は来ません
いまクライアントがいる方は、それだけで有利です。目の前に実物があるので、試して確かめられます。いないと想定で動くことになり、架空のものを作りがちになります。
1:27ただし

AIだけを磨くのは、
先細りです

増幅装置は、増幅するものがないと何も起きません。

棚卸しするよく頼まれること・褒められたこと
渡せる形まで磨く「渡せる形」か合格ラインか
AIで届けるAIが目的ではなく、間口として
1:29棚卸しのやり方

棚卸しも、
AIを相手にできます

ぜんぶ書き出す「なぜ」を繰り返して往復する
分かる/分からないを分ける次に学ぶことが決まる
足りない具体を補う動画や講座は、このあとで
答えを当ててもらうのではなく、自分の考えを掘り起こすために使います。遠回りに見えて、この順番がいちばん速い。
1:30おしまい

作った1枚が、
今日のお土産です

ありがとうございました。

補足

出典と、資料の扱いについて

  • 本資料の数字(文章量4.5倍・アンケート回答13名)は、講師自身の実測値です。結果を保証するものではありません。
  • 「感情と事実にする効果」は Lieberman ら(2007, Psychological Science)、「距離を置いて見ると判断の質が上がる」は Grossmann & Kross(2014, Psychological Science)などの研究に基づく紹介です。個人差があります。
  • 講座の中でご紹介する紹介事例は、掲載の承諾をいただいたもののみです。
  • AIサービスの機能・プラン内容は変更されることがあります。当日は、その時点の画面でご確認ください。
  • 本資料はご参加の皆さま用です。検索エンジンには載せていません(noindex)。
01 / 01
00:00
未開始
NOW

NEXT

SCRIPT — 話すこと
01 / 01