AIへの頼み方が
変わる90分
指示文の上手い下手の話は、今日はしません。
開場〜挨拶30秒。 「今日は聞くだけじゃなく、手を動かして1枚持ち帰る会です」と最初に予告する。 01 / 51指示文の上手い下手の話は、今日はしません。
開場〜挨拶30秒。 「今日は聞くだけじゃなく、手を動かして1枚持ち帰る会です」と最初に予告する。 01 / 51ホテル → 秘書 → イメージコンサルタント → いまはAIで制作と支援の仕事をしています。
ずっと「言葉にならない要望を汲んで、形にする」仕事をしてきました。皆さんの半数と同じ、秘書出身です。
90秒厳守・実績自慢にしない。 経歴はここでは語らない——遍歴の話は13枚目、仕事のとり方は27枚目以降でまとめて話す。 ここは「誰が話すのか」を置くだけ。 02 / 51数字1つでOKです。差し支えなければ、お仕事も一言どうぞ。
アイスブレイク2分。飛んできた回答を2〜3個は声に出して拾う(「毎日相棒の方、けっこういますね!」)。 アーカイブで見る方には「一時停止して思い浮かべてみてください」と一声。 ここでチャットを一度使ってもらうと、以後の反応が出やすくなる。 03 / 51皆さんがもう持っている技術の、「向け直し」です。
ここは短く言い切って次へ。 全員がAI経験者なので、基礎説明を飛ばす理由もここで一言:「皆さん経験者なので、入門の話はしません」。 06 / 51| 皆さんの声 | 実際に起きていること |
|---|---|
| どう頼めばいいか分からない | 頼み方の作法ではなく、渡す材料が決まっていない |
| ありきたりな答えになる | 足りない部分を、AIが世の中の平均値で埋めている |
| 自分っぽくない文章になる | 自分の言い回しを一度も渡していない |
| 合っているか不安 | AIが間違うからではなく、自分の中に合格の条件がない |
| 毎回イチから説明して疲れる | 1回書いた説明を置いておく場所を持っていない |
| 思ったのと違う答えが出る | 自分の伝えたいことが、AIが受け取れる言葉になっていない |
THE ONE THING
自分の伝えたいことが、
AIが受け取れる言葉に
なっていない
だから、失礼なくらい機械的に、分けて渡してちょうどいい。
これは ChatGPT でも Claude でも Gemini でも同じです。どのAIにも効きます。
EQは基本的に低い、と言い切ってしまってよい。 「察してくれ」が通じないのは、性能が低いからではなく、そういう道具だから。 ここを納得してもらえると、以降の話が全部つながる。 10 / 51物事をブロックに分ける。箱に入れる。
それを1つずつ渡す。
この後ずっと、これしかやりません。新しい用語は増えません。
今日の肝を、体験に入る前に先に言ってしまう。 「このあと実際にやってみますが、やることはこれだけです」 ——先に名前を与えておくと、体験が「テクニックの紹介」ではなく「肝の実例」として届く。 11 / 51
納期遅延のお詫びメールを書いてください。 相手は長年お付き合いのある取引先です。 丁寧に、でも堅すぎず、 誠意が伝わるようにお願いします。
形容詞は、受け取る人によって中身が変わります。
だから 材料 に置き換えます。
納期が遅れたお詫びメールを書いてください。 - 相手: 3年お付き合いのあるA社の田中さま。細かい進行報告を好む方 - 場面: 印刷データの最終確認に不備があり、納品が3営業日遅れる - ゴール: 怒らせないことより「正直に共有してくれる人」と思ってもらう - 私の言い回し: 「お待たせしてしまいごめんなさい」「正直にお伝えすると」
| 記入例|クライアントへの進捗報告メール | |
|---|---|
| 相手 | 週1で定例をしている個人事業主の方。細かい経緯より、結論を先に知りたいタイプ |
| 場面 | 依頼されたSNS投稿5本のうち、1本が素材待ちで未着手 |
| ゴール | 遅れを責められないことより「状況が見えていて安心」と思ってもらう |
| 私の言い回し | 「先に結論からお伝えします」「1点だけご相談です」 |
お題は何でも大丈夫です。手が止まったところが、次の話の入口になります。
5分。まず記入例を1回読み上げてから始める(見本があると手が動く)。 「お題は何でもいいです。今週いちばん面倒だったメールを思い出してください」 止まっている人が多いことを全体に共有して安心させる。「書けない項目があって普通です。そこが今日の本題です」 アーカイブの方向けに「一時停止してどうぞ」。 16 / 51
分けて渡せるようになると、AIの側からも 「ここのニュアンスを確認したい」「ここが分からない」 と聞き返してもらえるようになります。

迷ったら、右側かどうかで考えます。右側は、渡せません。
読み上げるのは右側だけ。「左は任せていいところ、右は皆さんにしか決められないところです」 「これでOK」を決めるのは誰か——ここをいちばん強く。 「世の中の平均値」は、前半では敵でしたが、定石を引き出すときだけは味方になります、と一言添える。 20 / 51
先に 「どこまで調べたら終わりか」 を決めます。
出典をつけさせると、「不安で全部調べ直す」 が 「出典だけ確認する」 に変わります。
次のテーマについて調べてください。 - 範囲: ◯◯業界の、2024年以降の事例だけ - 形式: 表(項目 / 内容 / 出典URL) - 件数: 5件まで - 分からない項目は空欄にして、推測で埋めないでください
同じ材料でも、軸を変えると見え方が変わります。
さっきの表を、次の軸で分け直してください。 - 軸: 「すぐ試せる / 準備が要る」 - 各グループに、見出しを1行つけてください - どこにも入らないものは「該当なし」としてください
見た目のルール(トンマナ)も、言葉で渡せます。
| お使いのプラン | できること |
|---|---|
| 無料プラン | 構成・見出し・本文を作るところまで |
| 有料プラン | 資料ファイルとして書き出せます(スライド・文書) |
| 誰に出すか | 何が変わるか |
|---|---|
| 経営者・クライアント本人 | 結論が先。1枚に収める。数字の根拠を1行だけ |
| 社内・チーム | 手順が主役。用語はその現場の言い方に合わせる |
| はじめての方・お客さま | 前提の説明から。専門用語には注釈をつける |
1回書けば、次からは貼るだけ。
一発で希望が通るようにAIを育てていく 道具です。
| 私の仕事 | 誰に・何を届けているか(3行) |
|---|---|
| 私の言い回し | 思いつかなくて当然です。下の指示文で、AIに見つけてもらいます |
| 合格の条件 | 「OK」と言える条件を3つ |
| よく使うお題 | いちばん頻繁にAIに頼みたい仕事、ベスト3 |
ふだん送っているメールやチャットを3〜4本そのまま貼って、こう頼みます。
次の文章は、私がふだん書いているものです。 この人の文章の特徴を、箇条書きで5つ挙げてください。 - よく使う言い回し - 一文の長さの癖 - 敬語の強さ、距離の取り方 推測が入るところは「推測」と書いてください。 (ここに自分の文章を3〜4本貼る)
| お使いのプラン | 作った1枚の置き場所 |
|---|---|
| 無料プラン | Googleドキュメントなどに保存して、毎回コピーして貼ります |
| 有料プラン | プロジェクト機能やメモリに置いておくと、毎回貼らなくてよくなります |
| その先 | 自分専用AI(GPTs)という世界もあります。今日はご紹介だけ |
冒頭のお詫びメールに、いま作った1枚を貼って頼み直してみてください。
冒頭の問いに終わりが戻る。ここで拍手が起きる設計。 時間がなければ「帰ってから、いちばん最初にこれを試してください」に切り替える。 29 / 51今日はビジネスメールで練習しましたが、枠は同じで、中身が入れ替わるだけです。
| つくるもの | 4つの材料が、こう変わります |
|---|---|
| メール | 相手 / 場面 / ゴール / 言い回し |
| SNS投稿・チラシ | 誰に / どこで目にする / 何をしてほしい / トーン |
| LP・サイト | 誰の何を解決する / 他と何が違う / 申込みまでの道 / 世界観 |
| 画像・バナー | 何が写る / 色と質感 / 文字の有無 / 使う場所のサイズ |
AIとの会話は、設定しだいで「学習に使われる」「外から見える」ことがあります。ほとんどのサービスで、最初の1回だけ確認すれば済みます。
| サービス | 見るところ |
|---|---|
| ChatGPT | 設定 → データコントロール → 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ |
| Claude | 設定 → プライバシー → 「モデルの改善に協力」をオフ。2025年9月から既定でオンに変わり、オンだと最長5年保持されます |
| Gemini | アクティビティ設定 → Geminiアプリ アクティビティをオフ |
| そのまま貼らない | こうする |
|---|---|
| お客さまの氏名・連絡先 | 「Aさん」「40代・個人事業主」のように属性だけに |
| 取引先の社名・金額 | 「A社」「◯万円」に置き換える。数字は後で自分で戻す |
| 契約書・請求書・口座情報 | 貼らない。必要なら該当の文だけ抜き出して、固有名詞を消す |
| 他人のメール・チャットの全文 | 相手の許可がないものは貼らない。要約して渡す |
ここまでが「AIとどう付き合うか」。
残りの時間は、それをやると自分に何が起きるかの話をします。
今日いちばんお伝えしたいのは、この先です。
ここで一度、明確に切る。 「ここまでが道具の話でした。ここからは、道具を使うと自分に何が起きるかの話です」 ——AIの操作を期待して来た人にも、ここで頭を切り替えてもらう。 33 / 51今日の主役は、AIの操作ではなくこの筋肉です。
ここがクライアントワークに効く。 自分と他人の思考の違いが見えるようになると、ヒアリングで何を聞くべきかが先に分かる。 AIを使うと勝手にメタ認知が進む、という順番で話す。 34 / 51個人差があります。ただ「書き出すと落ち着く」の裏づけとして。
1分。研究の細部には踏み込まない。 「モヤモヤをAIに書き出すと整理されるのは、気のせいじゃないらしいです」くらいの温度で。 36 / 51面接まで行けば通るはずだった人が、書類で落ちる。
2分。ここは資料を読まず、自分の言葉で。 話す順番: ① 家庭に入ったら「自分に価値がなくなった」感じがした。でも実際は「今できないだけ」 ② 面接は得意で、行けば通るタイプだった。なのに書類で落ちる ③ 主婦のパートに社会が求めるものは、そんなに高くない——ミスマッチ ④ 秘書のときも、会社のためになろうとする部分ほど煙たがられた ⑤ 母親になっただけでカテゴライズされるのが、悔しかった。怒りに近かった 「認めてほしい」ではない。「頑張ってきたことが、どうして発揮できないの? 発揮させてくれる場所を探している」——この言い方で。 ※皆さんも同じでは、と決めつけない。「〜な方も、いらっしゃるのではないかと思っています」 37 / 51発揮する場所が、まだ見つかっていないだけです。
AIと掛け合わせても、世界のどこにもない材料は、あなたの中にしかありません。今日つくった1枚は、それを言葉にしておく作業の、いちばん小さな第一歩です。
1分。6枚目「もう持っている技術の向け直し」をここで回収する。 「あれは慰めではなくて、私自身がそうだった、という話です」 イメコン→AIの接続を、実例として1つだけ話す(深掘りしない)。 最後の1行は静かに、ゆっくり。うまく頼めるようになることより「自分が何を欲しいのかが分かるようになること」のほうが、ずっと長く効く。 38 / 51
ひとつ慣れてから、次に手を伸ばしただけです。全部を同時に始めたわけではありません。
1分半。「すごい人だから」ではなく「順番にやっただけ」に聞こえるように話す。 ①無料のChatGPTから。②課金したのは、無料で手が届かないところが出てきてから。 ③いろいろ試した時期。④Midjourney・Codexで生成して、Canvaで整える——そこまで教えられるようになって、はじめて「教える」が仕事になった。ここが転換点。 ⑤いまはLP制作や講座づくりの伴走まで。ツールが増えたというより、扱える困りごとが増えたという話にする。 いま全部を追いかける必要はまったくない、と必ず言い添える。 39 / 51
AIの腕で勝っているわけではありません。入り口にして、奥を見てもらえたということです。
ここは「私の売り方の紹介」にしない。 皆さんが同じことをできる、という話として置く。 41 / 51この順番で、セールスと呼べることは一度もしていません。今日のこの講座も、納品したLPを見た方が繋いでくださって生まれました。
2分。今日は何も売らない。告知・案内の類は、ここでも最後でも一切しない。 金額を口に出すかは当日判断——出さない場合は「聞けた情報の量で、提案できる範囲が変わりました」と言い換える。 共通しているのは全部「相手の話を先に聞いた」こと。 42 / 51私がAIのお仕事をいただくようになったきっかけは、画像生成のご相談でした。やり方をお教えするところから、仕事になっていきました。
まずは無料で。そこから「教えてほしい」と言われる、という順番でした。
2分。ここが今日いちばん実務に効くところ。 「大事なのは『AIを知っている人』だと覚えてもらうこと。解く内容は何でもいいんです」 「この程度でいいのかな、と思わないでください。無料でやるもののクオリティをどこまで上げられるか、ゲームみたいに楽しむと、 オフラインでのAIのポジションは案外あっさり取れます」 イメコンは間口が1つだったが、AIはいろんなものに関われる——その価値を人に伝えていく意識、で締める。 44 / 51クライアントの時間を生むところで止めず、時間ができた先で本当は何をしたかったのかまで一緒に行く。
増幅装置は、増幅するものがないと何も起きません。
初めて課金されるなら、ChatGPTをおすすめします。
| よく聞かれること | お答え |
|---|---|
| 結局どれがいいの? | 文章はClaudeがいいという話も聞きますが、画像生成がまだ弱いです。1つ目としてはChatGPTが扱いやすいと思います |
| 使い分けは? | 資料づくり、データをスプレッドシートに集める、画像——ひととおりできるものから始めるのが早いです |
| 乗り換えたほうがいい? | 迷って選べないまま時間が過ぎるほうが、ずっと損です。いま使っているもので大丈夫です |
どんな小さなことでも大丈夫です。
チャットに書いていただければ、拾わせていただきます。
ありがとうございました。
締めはこれだけ。→ 特典案内 → 質疑 → アンケート。 伝える行動は1つに絞る:「帰ったら、その1枚を貼って1回だけ試してみてください」 50 / 51